鶴見区の状況:人口動態

 

(1)大阪市全体との比較

平成7年から22年にかけて、鶴見区の人口は大阪市全体の平均と比べて著しく増加しています。


 

鶴見区は全国や大阪市全体と比較すると、高齢者比率が低く若年者比率が高い「若い」地域と言えます。

 

若年者比率(15歳未満割合)

高齢者比率
65歳以上割合)

出典

全国

13.3%

23%

総務省人口推計(H227月)

大阪市

12.2%

23%

大阪市統計(H223月)

鶴見区

16.8%

19%

 


 

(2)鶴見区の現状と将来予測

しかし、他所と比べると「若い」鶴見区も、実は過去と現在を比較すると若年者比率は低下、高齢者比率は増大しておりその意味において少子高齢化は確実に進行しています。全国や全市と比べて進展が遅いだけであり、いずれ少子高齢化は現在の他所並み、またはそれ以上に進展するものと予想されます。

 

平成21

平成7

増減

若年者比率(15歳未満)

16.6%

17.0%

-0.4%

高齢者比率(65歳以上)

18.8%

10.8%

+8.0%

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成21

平成7

増減率

増減数

15歳未満

18,482

16,590

+11.4%

+1,892

15歳以上65歳未満

71,984

70,587

+2.0%

+1,397

65歳以上

20,984

10,555

+98.8%

+10,429

総人口

111,450

97,732

100%

+13,718

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ここで、

30年後の鶴見区を想像してみましょう。

現在、鶴見区で最も人口が多いのは30代から40代前半にかけての人々であり、私自身がその中に含まれます。30年後にはこの多数派を占める人々が高齢者となるため、高齢者比率は40%程度までに一気に高まることが予想されます。

これにどう備えるか、そして、その備えを進めながらも同時に現在の鶴見区民にとってより良い鶴見区にするためにはどうしたら良いか。鶴見区における政策を考える上で最も重要な論点はそこにあるものと広宮は考えます。

 

 

さて、「高齢者比率40%」というと、これは現在の過疎地域と同じ水準です。これらの地域における地域活性化の取り組みの共通点は@地域の特徴を活かし、A高齢者の社会参加(起業活動やNPO活動)を促すことです。

事例(総務省 平成22年度過疎地域自立活性化優良事例)

高知県四万十川市 「株式会社 大宮産業」過疎でJA出張所が廃止後、地元有志108人が出資。外部からの必需品調達、地元物産の外販を行う「総合商社」を設立。

鹿児島県南さつま市「元気集落『高齢化率60%』からの挑戦」NPOを設立。にじますを放流養殖し子供たちに釣らせる、棚田での田植えを都市住民に体験させるなどの活動を展開。

 

「若い」鶴見区は、すでに高齢化が進んでいる他所のこのような取り組みを参考にした地域活性化というものを今から行ってゆけば、本格的な高齢化が到来しても必ず乗り越えられ、魅力的な街であり続けることが可能です。今から取り組むことによって鶴見区に人を惹き付け続けること、それによって人口規模をしっかり確保(※)し、快適・安全な生活を支えるインフラを維持すること、特に医療機関を維持することは非常に大事になります。

 

※ドイツでは都市の利便性確保の観点から都市計画に必ず人口密度の目標値を設定しています。

 

その鶴見区が魅力的な街であり続けるための広宮のアイディア、指針については、

「自由民主 平成23326日 号外」

http://hiromiya1975.web.fc2.com/jiyuminshu1.jpg

http://hiromiya1975.web.fc2.com/jiyuminshu2.jpg

をご参照下さい。

 


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